2024/02/11
【ミート・ザ・クリエイターズ】フォトレポート『語る会「世界と私と自由について』橋本ロマンス / ファシリテーター(2024.2.8)
好きなものや、今気になることを語り、自分の興味関心をシェアする機会として
2023年度から始まった「語る会」。
今回は「世界と私と自由について」をテーマに、世界で今起こっている情勢について学び、
自分たちのスタンスやどう行動すべきかを考えるきっかけとして、
ファシリテーターとして橋本ロマンスさん、JVCの並木麻衣さんをお招きして語り合いました。
まずは、並木さんより、パレスチナで今起こっている出来事を
わかりやすく解説いただきました。
数年前、研究目的で実際にパレスチナへ行かれた際の360度カメラの画像を見せていただいたり、
現在東大と進めてらっしゃる調査の中で空爆前と空爆後の市街地の様子など、リアルな情報をいろいろと共有いただきました。
途中、参加してくれた小学生から、
「封鎖されているガザの人たちは生まれてきた時からずっと閉じ込められているのに
どうやって封鎖されているって気づくんだろう?」という鋭い質問もありました。
SNSやインターネットは封鎖されていないので、
今の自分たちの状況を、他国の様子と比較して知ることができてしまうんだそう。
ニュースでは、何名の命が亡くなったと「数」でしか報じられないことが多く
そのひとつひとつの命には、それぞれの人生があり、家族があり、
そんな簡単に伝えるべきではない。違和感でしかないと並木さん。
他の参加者からも、
アツい思いをもっているのに、友人であっても、この話になると、「そっち側なんだ」と揶揄されてしまうことや、
違う参加者からも、
今まで全然知らなかったけどアクションしている友人の影響で
自分も学びはじめたら、大変だと気づいたものの
また違う友達にどうやって伝えたら、受け入れてもらえるのか難しいです・・と悩みが共有されるシーンもあり。
集まった参加者のみなさんと、ロマンスさん、並木さんが
同じ思いであることで、一人じゃないんだと、勇気をもらえる時間になったようでした。
まずは、少しずつでも思いを共有できる仲間を作り、
できることから始めていこう!とロマンスさん。
確かに複雑ですが、難しい問題だからこそ、「難しいね」で片付けてしまい、
自分はどっちの立場でもないというスタンスも、無関心となんら変わりないことなんだそう。
遠い国の、自分とは関係ない話であると思っていると
いつか自分に降りかかったとき、誰も助けてくれない。あなたもずっと無関心だったじゃん?と。
自分とも密接につながっている出来事であると想像力をもって、
どんな出来事にも関心を持ち続けること。
何が起きているのか、自ら知る努力をして、行動していくこと。
それは、人が人らしく生きる権利を持っている以上、
地球上どこに住んでいようが変わらずあるべきだということを、教わりました。
これからもDTCでは、いろんな「語る会」にて、
思いを共有できる場をつくっていきたいと思います!