NEWSおしらせ

2023/04/06

【イベント】展示『透過光のポートレート』フォトレポート

暗室の中、呼吸をするように廻る映写機の音と共に映し出される灯り。拡大された身近な素材からは、いつもと違った表情が見られます。

4Fの創作活動室1では中山晃子さんによる『透過光のポートレート』を展示し、スライド映写機で映す光の世界を体験いただきました。

いまでは使われる機会も少なくなってしまった写真の投映装置である”映写機”。スライドをひとつひとつ手で差し込み、フォーカスを調整し、故障をしたら、すぐに修理に出すのではなく、機械の音を聞きながら直してみる。その手間ひまが、より愛着を持たせてくれる、愛おしい機械です。
今回投映した子どもたちが身近なものを集めて作ったコラージュによるスライドは、魅力溢れるものばかり。素材そのものが放つ生命力が透過光を通していっぱいに映し出されたスクリーンには、アナログならではの趣がありました。
光に魅せられ、影絵で遊んだり、ダンスをしてみたり、思い思いに過ごす子どもたちの傍ら、
大人の方は映写機の音だけが響く静かな部屋の中、ただただじっと見入ってくださる姿が印象的でした。

時間を忘れ、灯りに身を委ねる。光に魅せられた一ヶ月間となりました。