【アートスクール】フォトレポート『「おかねのセンスをみがこう！」〜自分らしい金銭感覚と価値観を見つけるワークショップ〜』寺澤真奈美 / ファイナンシャルプランナー（2025.10.13）

お金って、一生涯つきあっていく大切なもの。
でも、お金に対する価値観は人によって異なります。
そんなお金を、どんな風に使うことが
自分にとっては一番いい選択になるのか。

お金について若いうちから学ぶことで
これから生きていく上で、ヒントがあるかも？
ということで
本日は、ファイナンシャルプランナーの寺澤真奈美さんをお迎えして、
「お金のセンスを磨く」アートスクールを開催しました。

値段の常識が知りたくて参加したという小学生もいるほど
みんなお金について知りたい様子。

まずは、今1000円あったら、
何に使うのかを書き出すワークからはじまりました。

すると、
ほとんどの子が「貯める」と回答。
貯めて、本当に使いたいものがでてきたときに使うとのこと。

次に、今年のお年玉をみんなどうしたのか、書き出すワークに移りました。

すると、
また、ほとんどの子が「貯める」と回答。
貯めて本当に使いたいものがでてきたときに使うとのこと。
世相を反映しているのか、みな財布の紐は堅い模様・・・

寺澤さんが用意くださったお金クイズを通して、
モノの価値や、儲けなどがどのような仕組みであるか
モノの値段はどうしたら上がったり下がったりするのかなどを
学びました。

後半は、カレーライスを題材に
1杯の値段の中に含まれている経費は
何があるのかをみんなで考えました。

食材以外にも実は
・人件費
・光熱費
・什器、キッチン備品、カトラリー代
・家賃
・広告費
・電話代
・キャッシュレス決済手数料
などなど・・

実は多くの経費がかかっていることを学びます。
そうすると、実際の儲けは本当に少なく
どれだけのカレーを売らないと生きていけないのか
リアルな数字が見えてきました。

では、どうすればもっとカレーが売れるのかみんなで考え、

・オリジナルメニューを作って値段をあげる。
・季節によって旬のメニューに変えてみる。
・サービス料としてチップを取ったり、年会費制度にする。
・SNSでバズらせる。

など、こどもならではの柔軟で豊かなアイデアがたくさんでました！
これには、寺澤さんも驚かれていました。

その他、こどものお金に関するトラブルが多発し、
近年被害額は小学生が一番高く、平均10万円とのこと。
スマホやSNSが身近になったことにより
簡単に騙されたり、
ゲームやSNSの課金で気づけばすごい額に膨れ上がることが多発しているそう。

どんなに親しい人からの話であっても、おいしい儲け話はないことを肝に銘じ、
もし何かあれば、弁護士や、消費者センターなど
全く関係のない第三者機関へ問い合わせることが大切だと教わりました。

そうして最後に、
たくさんのキーワードが書かれた画面が表示され
自分がお金を使う時に大切だと思うことを3つ選び、その理由をみんなでシェアしました。

その中でも、ほとんどの子が
「長く使える」を挙げていることがとても印象的でした。

薄利多売の時代は終わり、限りあるお金をどう有効に大切に使えば良いのか、
参加してくれたみんなは、すでにその感覚が備わっているように感じました。

ただ、3つとも全く同じ人は誰一人としていない、ということも印象的で
お金に対する価値観がこんなに多様であることを知る貴重な機会になったように思います。

生きていく上で、切ってもきれないお金。
人生を豊かに楽しくもしてくれるものだからこそ、
自分が納得できる形で使い、これからまだまだ長い人生の中で
どううまくつきあっていくのか。
その大切な指針を学ぶ第一歩となる有意義な時間となりました。