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2024/09/22

【アートスクール】フォトレポート『街の音を集めてカタチにしてみよう!』 資延美葵 / Graphic designer, Artist(2024.09.22)

身の周りの「音のカタチ」という、
見えないものを、想像して作ってみる。

普段から音のカタチをテーマに表現されている、グラフィックデザイナー・アーティストの資延美葵さんをお迎えし、
今日はDTCの外へ飛び出して、聞こえてきた音を、その聞いた感覚・感触をそのまま、
コラージュで表現するというアートスクールを開催しました。

“人ってほぼ「目」からの情報が多いので、まずは目を閉じて、「聞く」感覚を研ぎ澄ませるための体操から始めましょう。”
と、資延さん指導のもと、「聞く」ためのワークアウトが始まりました。
そうしてみんな「聞くこと」に集中しはじめたところで、DTCの外へ!

お店から聞こえる音楽、ごおおおおという飛行機の音、
草っ原にいる虫の声、陸橋の真下を走る電車の音など、みんなそれぞれのやり方でメモしていきます。

また、音の聞こえる現場の錆びた鉄や、ひび割れた地面、
自分の腕までも?!自由にフロッタージュ(えんぴつで擦りとる手法)をして、
いろんな街の中の音・感触を持ち帰りました。

DTCに戻ったら、資延さんがたくさんご用意くださった素材を使って
早速、今聞いてきた「音」の、カタチを作っていきます。

アクリルのパーツ、羊毛フェルト、モール、オーガンジーの柔らかい布、フェルト、ねんど、マスキングテープ
など、自由に選び、夢中でつくりはじめました。

粘土やボンドに苦戦しながらも、
つくることに関しては誰一人迷うことなく、集中して作品を完成させていきます。

風や雨など自然の音をやさしいグラフィックで表現する子、
電車の音をこれまで間近で聞くことがなかったので、感激して聞こえてきたを音を詳細に表現する子、
そもそも音の素=「この世界」自体を工作で作り出す子。

全員で同じ道を歩き、同じ音を聞いていたはずなのに、
それぞれの作り出す「音のカタチ」は、色も着眼点もイメージもテクスチャーもばらばらで、
その表現力に、唸らされました。

世界中に溢れる音のひとつひとつには、実はカタチがあるのかも?と妄想してみると、
また世界の見方・聞き方が変わるかもしれませんね。