NEWSおしらせ

2024/06/24

【アートスクール】フォトレポート『その思い伝わるかな?5カットの映像で物語を考えてみよう!』宮部一通 / 映像ディレクター(2024.06.22)

今回は、映像ディレクターの宮部一通さんとプロデューサーの田川さんをお迎えし、
5カットの映像で、感情を伝えるワークショップを開催しました。

〈タイムスケジュール〉
座学・チームわけ

昼食休憩

コンテ作り(ロケハン)

撮影

編集

上映会

今回は、映像の制作経験がない人も多かったので
基本的な説明から始まります。

映像は、いくつものカットを積み重ねることで
物語になり、感情が生まれます。

まずは、物語がどうやってできているのか体験するために
宮部さんが過去に制作されたドラマを題材に、カットの順番を入れ替えて
物語を再構成してみます。

お互いのアイディアを発表する時に、
自己紹介も兼ねて、最近見た映像でよかったものを発表したので、
バトルものやちょっと笑える展開だったり、それぞれの好みや個性が感じられました。

流れがわかったら、次は、館内や近くの歩道橋や道をロケハンをして、
どんな内容にするかイメージを膨らませていきます。

戻ってきたら、5カットの絵コンテを書いてみます。
小学生の二人は、銃を使いたいというところから
ロケハンした車と路地裏をロケ地に決め、どんどん書き込んでいました。

他にも、どうやったらシチュエーションに説得力を持たせられるかを考え
小道具を探したり、作ったりする人も。

チーム分けをしてから、撮影スタートです!
自分が書いたコンテをベースに、同じチームの人に演者をお願いして
どんな設定で、どんな演技をして欲しいか伝えます。

コンテを片手に、カメラと演者の間を行ったり来たりする姿は
現場の監督を彷彿とさせるようでした。

人によっては、自分を主演にチームメンバーにカメラワークを指定して、撮影する人もいて
まさに、監督兼主演です。

演技にこだわって、何回かやり直したり
前のカットを見返しながら、前後のつながりを意識して、アングルを切り替えたりと
それぞれのこだわりと工夫がありました。

撮影が終わったら、次は編集です。
3チームに分かれていたので、撮影が終わったチームから始めていきます。

普段、自分が使っている編集ソフトやアプリがある子は、自分のスタイルで。
今回が初めての子は、講師の宮部さんや田川さんにサポートいただきながら
自分の編集したい意図を伝えて、カットを繋いでいきます。

今回は、5カットというルールの中で撮影しましたが
最終的な仕上がりでは、作品の長さもバラバラで、15秒程度で簡潔に描くタイプもいれば
2分程度のミニドラマのような構成になる人もいて、5カットというルールの中でも
出来上がったものは、全然違いました。

全員の編集が終わったら、上映会です。
恐怖や寂しさ、ワクワクに裏切りと、それぞれが伝えたいと思っていた感情が
見た人にストレートに伝わるかを確認するために、
それぞれの作品を見て、感じたこと、受け取った内容をシートにメモしていきます。

全員分見終わったら、それぞれの作品を流しながら
見た人がどう感じたのか共有しながら、作り手側の意図も話してもらいました。

意図した通りに伝わる作品もありましたし、
拒絶をイメージしたら、ストーカーのように、想像以上に強く受け取られてしまうことや
作り手が意図した以上の深い考察で、読み解かれていた作品もありました。

中には、タモリ倶楽部の空耳アワーを意識した作品もあり
言われると、そうとしか見えないものもありました。笑

小学校高学年から大学院生まで、幅広い年齢だったこともあり
それぞれの感覚がお互いに新鮮で、よい刺激になっていました。

演じることや物語を作る難しさを感じつつも
何より、作りたいものを作るエネルギーが全員にあり

午前中から終日、長時間のWSでしたが
あっという間の1日でした。

今回で学んだことや刺激を受けて
また、映像を作ってみてください。

やればやるほど、新しい発見があると思います!

お忙しい中、
宮部さん、田川さん
ありがとうございました!