NEWSおしらせ

2024/06/08

【アートスクール】フォトレポート『色を食べよう -食べてみたい色ってどんな色?-』土谷未央 / 菓子作家(2024.06.08)

美味しいという感覚は、視覚からが8割以上だと知っていますか?

菓子作家の土谷未央さんをお迎えして、食べられる色んな色をみんなで持ち寄り
色を食べるワークショップを開催しました。

土谷さんが普段作られている「Palette」というお菓子。
絵画を描く際に使う”パレット”をモチーフに
絵の具に見立てた、色とりどりなアイシングが乗っているアートクッキーです。

今回は、そのPaletteのクッキー生地に、
みんなで好きな色のアイシングを作って、思い思いに色を乗せていくという贅沢な内容。

まず「アイシング」自体知らない子も多く、
アイシング作りの大変さも目の当たりにしながら、アイシングを作るところからはじまりました。
水分の調整が難しく、アイシング自体にも重さがあるので混ぜるのも一苦労。
なんとか綺麗にクリームのように混ざったら、完成です!

アイシングをみんな分それぞれ分けて、ようやく色作りが始まります。

土谷さん自身、
カシス、いちご、ココア、抹茶、紫芋、桃、りんご、レモン、バタフライピーなど
カラフルな色の素材を20種類近くお持ちくださり、
参加者のこどもたちもスパイスや色粉、かき氷のシロップなどいろんな食材を持ちよって、
色を作っていきます。

ただただ好きな色を作る子もいれば、味を考えて組み合わせる子、
自由に混ぜて実験のように作る子、
本当に絵の具で色を作るように、いろんな粉を混ぜてあたらしい色を作る子など
みんな自由に楽しみながら、作っていきます。

アイシングがすぐに乾燥するので、
クッキーに乗せようとするとなかなか難しく
実際に絵を描くときのように、水分を足したり調整しながら
パレットを完成させていきます。

印象画のように光りを描く作品や
具象的に風景を描く作品、
思い切って指で塗ったり、たっぷり塗ったアイシングに
ペンディングナイフで線を描いてみたり。

色作りの手法だけでなく、
作品としても斬新な作品がたくさん生まれ、土谷さんも驚かれていました。

フードドライヤーに入れて乾燥させている間、
土谷さんがご用意くださった持ち帰る用の箱に、絵を描くことに。

今日学んだパレットの形を描いたり、まるで商品のようにパッケージデザインのようなイラストを描く子、
クッキーをプレゼントすることを前提に、箱にお手紙を書いたり
箱のデザインにも個性が溢れました。

その後、みんなで作ったカラフルなアイシングを試食する時間を設け
それぞれが食べてみたところ
見た目はカラフルで美味しそうなのに、実はあまりおいしくなかったり
いろんなものを混ぜすぎてよくわからない味になったり
あまり美味しそうに思われない青系のアイシングが、実はおいしかったり。
結局、何も混ぜてないアイシングが一番美味しい!という結論に至るという発見もありました。

見た目の印象と、味の印象が異なる不思議な体験。
色に対する感覚が、より広がり刺激される貴重なワークショップを、ありがとうございました。