NEWSおしらせ

2024/01/13

【アートスクール】フォトレポート『書楽家時間 でっかく書こう!墨!筆!紙!』 安田有吾 / 書楽家(2024.1.13)

本日のアートスクールは、揮毫や文字デザインを中心に活動されている書楽家の安田有吾さんをお迎えして行いました。

最初は、ウォーミングアップとばかりに自分の名前を半紙に書いてみます。
でも、普通には書きません。目を閉じて書く!
筆を見ずに、見えない半紙に筆の位置を想像しつつ、名前を書いてみました。いきなり目を閉じて書くということで、おっかなびっくりだったみんなも、書いてみればきちんと半紙におさまり、名前もしっかり書けていました。お見事!

今度は目を開いて自分の名前を漢字で。この書いた名前を向かいに座る相手と交換して、そっくり相手の文字を真似して書いてみます。太い線、繊細な線、大胆な筆運び、半紙に書かれた位置までも正確に再現することを目指します。さながら人間コピー機。これもみんな、正確に相手の名前を再現してくれました。

筆を使って字を書くだけと思っていたみんなも、楽しくなってきたようです。

今度のお題は、今朝食べてきたご飯。これもそのまま書きません。下から上に向けて、向かいに座る相手が読める向きで書いていきます。上下逆さまに文字を書くということで、何人か、あれ?という子も。でも、間違えたっていいんです、楽しんで書いた文字は、どれも生き生きとしています。

次は裏返した時にきちんと読めるよう、左右反転した文字を。これは難しい。中には、空中に文字を書いて頭の中を整理する子もいたり。でも、難しいという割には、ほぼ全員が書けていました。楽しんで文字を書いて、だいぶ頭もやわからくなったかな。

筆遊びの最後は、自分が決めた文字を目を閉じた相手に書いてもらう。文字を伝えるのはNG、筆の位置、太さ、どう動かすのか、言葉だけで相手に伝えます。みんな、簡単な文字を選んでいるのに、なかなか思うように相手は書いてくれない。簡単なこともいざ言葉だけで伝えるということは、難しいようです。

ここまで筆を使って遊びながら、文字の大切さがそれぞれに伝わったところで、いよいよ最後の大きな作品へ。一つの文字を一人1画ずつ書き、文字を完成させます。今日は、全12画の「運」を書くことになりました。まずは、小さな半紙に一人1画ずつ書いて、順番と書き順を確認します。

全員が把握したら、いよいよ本番です。縦2m横3mの大きな紙にちょっとしたほうきサイズの太筆を抱えて、一発勝負。最初の1画は有吾さんに書いていただき、順番に。神妙に自分の番を待つみんな。どうしよう、と悩んでいた子も、紙の上に乗って筆を持てば大胆な線を書いていました。全員の気持ちがこもった「運」は見ているだけでワクワクしてくるステキな作品になりました。

有吾さん、今日は楽しい筆遊びから、見事な作品まで、充実した時間をありがとうございました。2024年、代官山ティーンズ・クリエイティブのアートスクールはご利益がふんだんにありそうな、おめでたい書き初めでスタートです。