NEWSおしらせ

2023/08/19

【アートスクール】フォトレポート『スタンプを使って素敵な千代紙をつくろう』 上出惠悟 / 画家・上出長右衛門窯六代目(2023.08.19)

今日は、画家で上出長右衛門窯六代目の上出惠悟さんの石川県能美市にある工房と代官山ティーンズ・クリエイティブをオンラインで繋ぎ、アートスクールを行いました。

まずは、自己紹介も兼ねて、上出さんの日頃のお仕事の説明を。
上出さんのご好意で人数分の湯呑も送っていただき、好みの絵柄のものを選び、お茶を飲みながら、説明を聞きました。

そして、いよいよ本題。千代紙とは、いろいろな紋や模様の入った和紙のことなのですが、今回はその模様をいろいろなスタンプを使って作ってみます。

試しに、上出さんがいろいろなスタンプを使って模様を作っていきます。
スタンプを対称に配置したり、上下反転してみたり。すると、みんなも勝手がわかったのか、スタンプを手にしてためらうことなく、次々に紙に押してゆきます。出来上がっていく模様が楽しくて、みんな手が止まりません。中には、絵柄の中に絵柄が入ったり、絵柄が紙を越えてつながっていくものもあったり。

上出さんも次々に出来上がる模様に、感想を伝えながら、楽しんでくださいました。同じようにスタンプを押しているだけなのに、上出さんが作る模様とは違って、かわいらしい模様ができるのが不思議でした。模様が出来上がったら、色つけ。色つけも大胆に塗る子がいたり、対称的な配置なのに色は変えてみたりと、その創造力が自由に発揮されていました。

次々に出来上がっていく千代紙。
ひたすら千代紙を作る子もいれば、出来上がったものを使って折り紙を始める子も。自分で作った模様が、意外なところに現れて、その偶然も楽しむことができました。

講座の最後は、上出さんの工房見学。
いろいろ作られている現場に加えて、上出さんならでは職人さんへの大胆なクローズアップもあって、簡単に見られない制作の裏側が見られた楽しい工房見学でした。

今回の講座で印象的だったのは、上出さんから出た「遊びゴコロ」という言葉。模様を作っていく最中だったり、工房を案内していただいている時でも、何か少し面白いことが入ります。一生懸命な中にほんの少し入る「遊びゴコロ」が制作物や作品に個性として出てくるのかもしれませんね。

上出さん、お忙しいところ、楽しい創作体験をありがとうございました!