【アートスクール】フォトレポート「「偶然ポスター」を作ろう」田中せり / グラフィックデザイナー（2023.06.10）

「自分の思い通りにならない絵を作って、楽しむ。」

今日のアートスクールは、グラフィックデザイナーの田中せりさんをお迎えし、
自分の意思、意図の通りに何かを描き込むのではなく、
組み合わせによって、無限に広がる自分では思いつかなかったようなグラフィックに出会いにいく。
そんな偶然を味方につけて、感性を刺激するアートスクールを開催しました。

OHPフィルムに、マスキングテープを使って思うがままに、テープを貼って絵を描き
スプレーを拭いてテープを剥がすと、テープの部分だけが透けるグラフィックが完成します。

それを使って、田中さんがご用意くださった写真や、
DTC内のいろんなディスプレイ、壁、什器などを背景に透過させ、
自分がこれだ！と思う組み合わせを、探しにいきました。

鏡に映してみたり、ビビッとな館内のディスプレイを背景にしたり
空を見上げて透かせてみたり、別の参加者の作品と重ねたり。
マスキングテープを目や口がわりに配置すると、もっと面白くなった！と発見する子も。

そうすると、普段何気なく見ている風景も、
透明のグラフィックを通して見るだけで
デザインの要素の一部になったり、新しい見え方をするんだよ、と田中さん。

最後に、個々のベスト組み合わせを発表し合いましたが、
そんな組み合わせがあったか！という反応や
めちゃくちゃいいね！と褒め称えあい、
各々持ってきたカメラで、みんなの作品の撮影大会が始まるほど！

小学生から大学生までの幅広い年齢の参加者たちでしたが、
年の近い大学生たちは、初めましてでもみんなで交流を深めたり同じ悩みを持っているようで
最後に田中さんに相談に乗ってもらうシーンもありました。

今回、偶然集まったメンバーで作った、今日の偶然のポスター。
これからもいろんな偶然を味方につけて、いろんな新しい発見をして、
それがまた何かを生み出すきっかけになっていたら、うれしいです。