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2023/01/29

【アートスクール】フォトレポート「『香りで遊ぼう!』クラフトジンのブレンド体験ワークショップ」三浦武明 / ジンの蒸溜家(Distiller M)、TOKYO FAMILY RESTAURANT店主 (2023.1.29)

今日のアートスクールは、
20歳以上の学生限定のスペシャルなワークショップ。

世界で2番目に多種のジンを置く、渋谷のTOKYO FAMILY RESTAURANTに伺い、ジンの蒸溜家・三浦武明さんから「香り」のお酒であるジンの世界を学ばせていただきました。

代官山ティーンズ・クリエイティブは
小学生から25歳までの学生を対象としている施設ということもあり、
あえて20歳以上限定として、「ジン」を学ぶ講座を今回企画しました。
20歳から22歳までの7名の大学生が参加してくれて、
バーでバイトするのでお酒を学んでみたい子や、
普段からお酒が好きで一人で晩酌してる子、
お酒は苦手だけど「香り」に興味があって参加してくれた子など

動機はさまざま。

そんな学生たちに向け、なぜお店を始めたのか、
ジンとの出会い、香りの面白さについて語ってくださり、

一つ一つのお話が面白くて、ぐいぐいと三浦さんの世界に引き込まれていきます。

「香りのことを知ると、世界の解像度が上がるよ!」と三浦さん。
まずは、「味」と「香り」の違いを知るために
みんなで鼻をつまんで、とある香りのついた水をみんなでいただきました。
鼻をつまんだ状態では味がしないので何の味かわからず、
鼻を解放した途端、フワッと香りがして、みんなが「わかった!!!」という表情に変わっていきました。

味とは8割が香りでできているということが痛烈にわかったところで、ジンの骨格を形成する「ジュニパーベリー」、さらに「コリアンシード」、「アンジェリカルート」が配られ、それぞれ指で潰しながら香っていきます。

なんにせよまずは「ジン」を体験してもらわないと始まらないね、
ということでそれら3つの香りがブレンドされたジンをいただきました。
先ほどの3つの香りを探してみたり、
香りだけを嗅いだり、舌で味わってみたり。

度数が高いままではヒリヒリしましたが、トニックで割ったら飲みやすくて、うっかり飲みすぎそうになるほど。

蒸留酒と醸造酒の違いや、ジンのカテゴライズについて
土地ならではの香りを閉じ込められるのが「ジン」であることなど教わったのち、
お店に作られた最小規模の「蒸留器」を見させていただきました。
三浦さんが2年かけて下町の工場に作ってもらったという特製蒸留器。
プロダクトとしてもちろんかっこよく、これを使っていろんな可能性と夢を広げてらっしゃる三浦さんのお話も、
とてもかっこよかったです。香りとお酒の世界は、可能性が無限であることを知りました。
香りは、音楽と似ていて、
トップ、ミドル、ベースと3つに分類され、
それらをバランスよく組み合わせることで、

華やかでかつ持続する香りが作れるんだそう。

そのポイントに気をつけながら、
オリジナル蒸留器で生成した8つの蒸留水を、

みんな思い思いにブレンドしていきました。

匂いを嗅ぎすぎて、もうよくわからない・・と言いながらも自分好みの香りを調合して、
試飲まで体験させていただきました。
「自分はもう残りの人生を考えた時に、やりたいことをやるのではなく、
やらなくていいことを選択して排除しているだけなんだよね。なんでも心が動けばやった方がいい。
誰かみたいな人生ではなく、自分を信じて、自分を自分で応援してあげてくださいね!」
そんなエールを送られて、ちょうど就職活動中の学生や、
この春から社会に出る学生たちはそれぞれの胸に、深く三浦さんの言葉が刺さり、届いていたようでした。