NEWSおしらせ

2025/06/29

【アートスクール】フォトレポート『目指せ!作詞家/作曲家 感情を観察して、歌に変えてみよう』 SOMAOTA / ラッパー(2025.6.29)

ラッパーのSOMAOTAさんを講師にお迎えして
感情を観察して作詞作曲をする講座をおこないました。

作者の感情が強く表れている音楽に惹かれると話すSOMAOTAさん。
では、自分らしい言葉で、複雑な感情を表すにはどうすれば良いのでしょう。
今日はみんなで作詞に挑戦しました。

まず、映画「インサイド・ヘッド」を参考に、感情とは何か、想像しながら
”これまでの人生で心が動いたこと、そしてそれとは逆の感情になったこと”を
ひとりひとり紙に書き出しました。
「中学生に進学し、小学校の友達に会えなくて悲しい」
「ポケモンを好きになり、それに関わる全てを愛せると思った」
など、個性的な出来事が飛び出しました。

次にSOMAOTAさんが用意した感情のマップを
みんなで巨大な模造紙に書き写します。
びっくりを頂点に右側には、悲しい、悔しい、怒りといった感情、
左側には、楽しい、嬉しい、好きなどが並びます。

マップができたら、先ほど発表した出来事を付箋に書いてマップ上に配置していきます。
ありがとうの周りには「部活で道具を取ってくれた」「プレゼントを貰った」など集まり
「シャトルランを走る」はつらいと楽しいの両方に貼られています。
感情とは何か、そのグラデーションを目に見える形で発見できました。

ついに作詞を始める時間です。
では、どのような方法を使えば
自分が感じていることを言葉に置き換えることができるでしょうか。
SOMAOTAさんが普段実践している例を紹介してくれました。
1つ目が「〜〜の〜〜」
悲しさを「黒色の感情」のように表現できます。
2つ目が「〜〜のような〜〜」
アイスクリームが美味しいことを伝えるために
雪のようなアイスクリームと表現することができます。

これらの方法を使ってSOMAOTAさんが作ってきた
”学校に行きたくない”という曲の続きを考えてみました。

学校に行きたくないことをどんな言葉で表現すれば
自分らしく人に伝えることができるか、
はたまた、自分が学校に行きたくないわけではない場合は、どんなことが言えるか
SOMAOTAさんに相談に乗ってもらいながらオリジナルの歌詞を考えました。

そんな中から、2人がみんなの前でオリジナルのラップを披露してくれました。
2人とも初めての作詞とのことでしたが、堂々としたラップを披露し、拍手喝采。
他のみんなも書いた歌詞を発表し、SOMAOTAさんからの講評をもらいました。

最後に「感情と色と言葉、この中でどれが一番数が多いと思いますか?」
という問いに、自分なりの答えを見つけることが宿題に出されました。

目には見えない感情というものと、マップに浮き上がったそのグラデーション。
果たして、言葉で全ての感情を表現することはできるのでしょうか。

普段を見過ごしてしまいがちな感情とは何か。
自分自身の感情を観察する大切な時間になりました。

今日、みんなで作詞した言葉は、後日、SOMAOTAさんが曲にしてくれる予定です。
お楽しみに。