2024/12/21
【アートスクール】フォトレポート『しめ飾りワークショップ「鳥お飾りを作ろう」』ことほき(安藤健浩) / しめかざりプロジェクト(2024.12.21)
冬至を迎え、あと10日ほどで、新しい年がやってきますね。
年末になると、玄関などに飾る、しめ飾り。
新年にむけて、古い年の災いを閉め出し、
新しい年の神様をお迎えする清浄な場所を示す目印として
古くから各地で作られてきました。
現代では購入する人がほとんどですが、
昔は稲作をし、冬場にその稲藁で綯って、
自分の家の飾りは各家庭でオリジナルのしめ飾り作ることが当たり前だったんだそう。
本日は、ことほきの安藤健浩さんと一緒に、「鳥お飾り」を作るワークショップを開催しました。
稲藁は、ことほきさんが毎年静岡の田んぼで作られているものを
使わせていただきました。
一人一束ずつ使って、早速お飾りを作っていきます。
安藤さんがデモンストレーションを見せてくださり、
基本的には縛って、綯って、切ってを繰り返すシンプルな工程なのですが
ひとつひとつの作業に、かなりの力が必要だったり、縛り方や綯い方が難しかったりと
なかなか安藤さんのデモのように、美しくスムーズにはいきません。
何度も締め直しては、美しい「鳥のお飾り」になるよう
親御さんにサポートしていただきながら、作り進めていきました。
稲藁がすぐに乾燥するので、霧吹きで湿らせながら
手でぐいぐいと稲藁を綯い、締めて、ようやく胴体となるしめ縄部分ができあがりました。
そこから、顔を作り、
藁の下部で足に見立てたタッセルも作って組み合わせ、
嘴と尻尾になる部分を安藤さんに綺麗にカットしていただいたら、完成です!
同じ材料、同じやり方で作っているのに、
どの参加者も異なる、個性的でかわいい鳥のお飾りができあがりました!
毎年見ているはずのしめ縄が、実は植物(稲)からできていることを初めて知った子や、
普段、お正月が過ぎるとお焚き上げなどで処分してしまうしめ飾りだけれど
こんなに手間ひまかけて作って、こんなにかわいいお飾りは、捨てられない!との声もありました。
小春日和の暖かな陽の中、小さな手で一生懸命作った鳥飾り。
自分の手で一から作ることで、
いつも以上に新年を迎えることが、楽しみになりますね。
今年1年もさまざまなことがありましたが、
どうか穏やかな良い年が、迎えられますように。