NEWSおしらせ

2024/10/19

【アートスクール】フォトレポート『まちの色採集・クレヨン作りワークショップ @DTC』 羽賀優希 / 慶應義塾大学SFC石川初研究室(2024.10.19)

朝起きて、洋服を選ぶとき。
食べたことのない料理を見て、どんな味なのか想像するとき。

私たちは日々、たくさんの「色」を目にして、さまざまなことを感じ取っています。
では、DTCのある代官山は、どんな色で溢れているまちなのでしょうか。

今日は慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)にある石川初研究室にて
まちと色についての研究をされている羽賀優希さんをお迎えし、
実際に代官山を歩いて見つけた色から、オリジナルのクレヨンをつくるワークショップを開催しました。

色を見つけに行く前に、まずはカラーハンティング(!)の練習です。
絵の具を使って、DTCにあるロックバランシング用の石の色を真似して作ってみます。

少しだけ黒を入れようと思ったら実物より濃い色になってしまったり、
逆に思わぬ色の組み合わせで、そっくりな色が生まれたり。

普段何気なく見ている色を、丁寧に捉え直す練習で目と頭がやわらかくなってきたら、
いざ、ログロード代官山で実際にカラーハンティング!
お気に入りの色を2色見つけて、そっくりになるまで色見本を作ります。

秋晴れに恵まれたログロードの建物の壁や、
色づいた植物の実、徐々に雲が流れてきた青空など、
それぞれの視点からお気に入りの色が見つかりました。

屋上でほっと一息つきながら、お手製の色見本を使ってそれぞれの採ってきた色を見せ合います。
これをDTCに持ち帰ったら、いよいよクレヨンづくりのスタートです。

色見本を再現できるよう、
さまざまな色のクレヨンを削ったものを調合し
ロウと合わせて、湯煎で溶かして混ぜ合わせていきます。

色味の微調整を加えたら、熱々のクレヨン液をそっと型に流し込み、
水の中で冷やし固めたものを割り箸で押し出すと、
見覚えのある形のオリジナルクレヨンが!
思わずこどもたちからも歓声が上がります。

持ち手になる紙を巻き、丁寧にラッピングをして出来上がり。
実際に画用紙に塗ってみたり、DTCの中にある他のもので似ている色を探したり。
思い思いの形で、今日の収穫の手ごたえを感じているようでした。

自分の住んでいるまちや、よくお出かけする大好きなまち。
色を通してそのまちの魅力を捉え直してみると、思わぬ発見やひらめきに出会えるかもしれません。