NEWSおしらせ

2024/03/25

【イベント】 『SPECIAL LIVE SESSION』フォトレポート(2024.3.24)

イベント最終日、今回の「DTC CREATIVE SEESION2024」のフィナーレとして、
「SPECIAL LIVE SESSION」を開催しました。

才能豊かなティーンエイジャーと、
一線で活躍するアーティストとのコラボレーションによって生まれる化学反応を楽しんでいただく
この「SESSION」。

今回は、イベントのテーマでもある「KAERU(かえる)」をコンセプトにした
2組のパフォーマンスを企画しました。

1組目は、4名の中学生ダンサー・西岡世楽さん、Ryunosukeくん、NANOKAさん、龍信くんが
自身の根源を見つめ、生身に還る衣を纏い、いつもとは思考を変えて、踊り狂う「ドコニカエル?」

世界的ダンサーのKELOさんをコラボレーターにお迎えし、
今回は全員が「KAERU(かえる)」という言葉をテーマにした作文を課題として書くところから、
このプロジェクトは始まりました。

そして出来上がったのが「ドコニカエル?」です。

まずは、おのおの通っている中学の制服を着て
学校の休み時間を過ごすかのように互いにふざけあって登場。

「きらきら星」や「うみ」など、一人一人が思う、”帰る”場所に関連した童謡にのせてソロで表現します。
全員が踊り終わると、「KAERU(かえる)」をテーマにした作文を読む映像が流れ、
このセッションに向けて考えた4人の思考にも触れることができました。

怪しげなかえるの歌とともに、今度は皮膚のような質感の美しいNATSUKI HANYUさんによる衣装を纏い
激しい音楽に合わせ、前半と全く印象の変わった4人が、踊り狂います。

はじまりは等身大の「中学生」だったみんなが、
徐々に自分を解放し、生身の「表現者」へと変化していく20分。

圧倒的な表現力と純粋なエネルギーを浴びて
だれもが一瞬も見逃したくない一心で、見つめているのが印象的でした。

続いて、害獣として駆除されている野生動物の獣皮を活かして作られた”獣皮楽器”と、民族楽器、
サウンドリアクティブを使ったVJによるライブパフォーマンス「After wilds」。

獣皮楽器を演奏する音楽家・高良真剣さんと、ブラジルの民族楽器「ビリンバウ」奏者の高校生・藤原太郎くん。
その2人のセッションの音を、高専生・山元汰央くんが考案したVJによって、音がリアルタイムで目の前に映像を映し出されるコラボレーションを行いました。

山元汰央くんが、演奏に使う太鼓や敷かれている布地など、関連するものを3Dスキャンし、
そのデータが、セッションの音に反応してさまざまな動きや波形をビジュアライズするというインタラクティブなVJ。

リハを重ねるたび、高良真剣さんから、いろんなアイデアが生まれては、
藤原太郎くんの演奏も、山元汰央くんのVJも、表現の幅が広がっていきました。

冒頭、高良真剣さんによるステートメント朗読からはじまり、ほのかに灯された明かりの中で、
3人のパフォーマンスが静かに始まりました。
本番では、先日獣部さんのワークショップにてこどもたちと作った鹿皮楽器も演奏くださり、
プリミティブな音楽と、まるで生き物のような映像によって、没入感の高い贅沢なひとときでした。

そして最後には「ドコニカエル?」のダンサーと「After wilds」の演奏&VJによるスペシャルセッションが実現!

繊細な野生の音に呼応してその場で生まれるダンサーたちの魂のパフォーマンス。
さらに、そのその表現するダンサーたちの身体に、プロジェクションされるVJで、観るひとたちは一気に飲み込まれ
終わった瞬間、深い感動に包まれました。

原点に立ち返り、未知なる自分と出会い、挑戦し、
また新たな可能性と感動がうまれた「SPECIAL LIVE SESSION」。

たくさんの想いを、受け取っていただけていたら、幸いです。

 

<SPECIAL LIVE SESSION>

「ドコニカエル?」
出演|西岡世楽(中学3年生)、Ryunosuke(中学3年生)、NANOKA(中学2年生)、龍信(中学1年生)/ダンサー
コラボレーションクリエイター|KELO/ダンサー
衣装提供|NATSUKI HANYU/テキスタイルアーティスト

「After wilds」
出演|山元汰央(高専5年生)/VJ、藤原太郎(高校2年生)/ビリンバウ
コラボレーションクリエイター|高良真剣/音楽家・デザイナー
楽器制作|獣部(imoco/皮アーティスト、高良真剣/音楽家・デザイナー)

企画・制作・進行|代官山ティーンズ・クリエイティブ

photographer:Kana Tarumi