NEWSおしらせ

2024/01/29

【アートスクール】フォトレポート『音を出発点に創り上げるファッションコレクション』 MÖSHI / ミュージシャン・ファッションデザイナー(2024.1.28)

ミュージシャン/ファッションデザイナーとして活躍しているMÖSHIさんをお迎えしたアートスクールを開催しました。

まずは世界中のデザイナーたちが残したデザイン画を見ながら、
今回のゴールとなる「デザイン画とは何か」を教えてもらいます。

1つ目の練習は、フェルトや毛糸、ナイロンなど様々な種類の生地の切れ端から、自分の気になった素材を見つけ、それを題材に「デザイン画」のもとになるスケッチにしていきます。みんなMÖSHIさんから感想をいただき、徐々に素材の数を増やしながらスケッチを進めました。
クレヨンを指で擦ったり、ポスカをたくさん押し付けたりとそれぞれの方法で、それぞれの素材の持つ雰囲気を絵にしていました。

2つ目の練習は、MÖSHIさんの用意した「音」を聴いて、それを絵にしていきます。
「雪を踏む音」「おこげを切る音」「巨人が骨を折る音」「雑音」など、同じ音で1人1人異なったイメージが浮かび上がったようでした。それを絵にすると、雪の上を人の歩く姿、漫画のような文字と線、真っ黒な円など1つの音から多くの表現が生まれていました。

そして、今日の課題である「音からファッションデザインを作りあげる」体験に入ります。
MÖSHIさんが用意したのは、川の音?鳥の鳴き声?が聞こえてくるような環境音でした。
みんな音を聞きながら、スケッチを描きました。具体的なものから描き始め、徐々に抽象的な模様を描いていきます。模様ができたらマネキンに投影して「絵」を「服のデザイン」へと変えていきます。

最後にはマネキンの形にコラージュして、オリジナルのファッションデザインを完成させました。
紙に書いたデザインが、マネキンに投影される様子は、どの作品も美しく、個性的な”洋服”を生み出していました。

講座を通じて体験をした、「目には見えないイメージから目に見えるものを作る」ことは、将来、アーティストになるわけじゃなくても、使える力になるとMÖSHIさんはおっしゃられていました。
今日の経験を活かして、ファッションだけでなく、これから多くの表現に挑戦して欲しいと思います。