NEWSおしらせ

2023/12/03

【アートスクール】フォトレポート『DJって何だ??2023』 田中知之 (FPM) / DJ ・ 音楽プロデューサー・選曲家(2023.12.3)

「DJって何でしょう?」

最近、DJポリスという言葉もニュースで聞きますが、DJとは何をしているのでしょうか。

本日のアートスクールは、東京2020オリンピック開閉会式、パラリンピック開会式の音楽監督も務められ、DJ・音楽プロデューサー・選曲家としてご活躍の田中知之さんをお迎えしました。

冒頭の言葉にあるように、DJという職業が誤解されているかも、とまずは田中さんがどうしてDJを始められたのか、その経緯を話してくださいました。自分の好きな音楽をより踊れるよう、楽しく聴くことができるよう、手を加えていく。そこから始まったDJという仕事。音源はレコードから始まり、CD、今ではストレージに入れたデータ、もしくはクラウドに保存したデータを使うこともあるそうです。

続いて、実際に異なる2つの曲を、さも1曲であるかのようにリミックスしていく様子も目の前で披露してくださいました。聞いたことのある曲も田中さんの手を加えることで、まったく異なる雰囲気を持った曲となります。

お話とデモと通して、DJの「歴史」と「今」をたっぷり見せていただきました。

デモの後は、音楽監督を務められた東京オリンピックでのお仕事についても、現場ならではのエピソードを交え、楽しく話してくださいました。コロナ禍という未曾有の危機に見舞われながらも、翌年開催されたオリンピックは、裏側でも相当なご苦労があったようです。
次から次へと現れる制約や障害。それを乗り越えて行われた開会式や閉会式の様子を、すでに見た映像とはいえ、現場のお話を通して見てみることで、とても意義深いものとなりました。

最近は、AIを始めとして、次から次へと新しい技術や機器が出てくるそうですが、だからこそ、それを駆使したテクニックやアイデアを出してゆく。DJとは、音楽を通じて、さまざまなクリエイティブを表現できる職業であることを、関わったお仕事の話を通して教えてくださいました。さまざまな制約を乗り越え、自分の表現を求め、いろいろな技術を追求する。DJは音楽を媒介としたアートであり、それを心から楽しまれている田中さんのお話は、音楽に興味あるみんなにとても刺激的だったと思います。

「今日の講座に参加してDJになった人は、僕の弟子を名乗ってください」
最後には、そんなあたたかいセリフも飛び出し、とても貴重な時間となりました。
ぜひ、田中さんの弟子が出てきますよう!

田中さん、本日は年末のお忙しい中、貴重な体験をありがとうございました。