NEWSおしらせ

2023/06/26

【アートスクール】フォトレポート『自分だけの昆虫ソーセージをつくろう』 ANTCICADA / 山本一貴、篠原祐太(2023.06.25)

単純においしくて、あらゆる食材の選択肢のひとつとして、昆虫があってもいい。

食は冒険だをスローガンに、昆虫食レストラン・アントシカダを主宰されている篠原さん、シェフの山本さんをお招きし、昨日は昆虫ソーセージを作るアートスクールを開催しました。

席につくや否や、毛虫・蚕の「糞」のお茶が振舞われ、
糞と聞いてもこどもたちは特に嫌がることなく、
むしろ興味津々で美味しい〜と、次々に飲み干します。

今日の参加者たちはほとんどが、過去に虫を食べたことのある、
そもそも経験値が高く興味のある子が多かったこともあり、
はじめからどの昆虫に対しても抵抗なく、
これ食べてみたい!これ飲んでみたい!と積極的なことにまず驚かされました。

将来の食糧難を考え、これから生き抜くために参加したというまじめな高校生や、
方や、蜂やザリガニ、カブトムシなどを食べたことがあるという中学生や小学生まで動機はさまざまでしたが、
気持ち悪い、まずい、といったネガティブな声がほとんど聞かれなかったのは、
きちんと
食材としてアントシカダさんが美味しく扱ってらっしゃるその姿勢も大きかったと思いました。

ローストされた2種の昆虫をすり鉢ですり潰して、
豚肉と混ぜて、豚の腸に詰めてソーセージを作り、
他にも蚕入りのマヨネーズや、
コーンスープにキイロスズメバチの蜂の子を添えたり、
タガメコーラ、カメムシコーラなどいろんな昆虫の特色を生かしたレシピが
次々と出てくるのでこどもたちは好奇心を刺激されまくり!
どれも、肉や魚などの食材と変わらぬおいしさで、ぺろりといただきました。

タンパク源として環境負荷が畜産よりも少ないという点でも注目を浴びていますが、
正しく美味しさを知った柔軟なこどもたちの昆虫食に対する価値観と自由な発想によって、
特別視するのではなく、あくまで一つの食材として平等に昆虫が扱われ、
次の食文化が生まれる、そんな気配と未来を感じる講座でもありました。

昆虫に限らず、これからも、あくなき探究心と好奇心をもっていろんな新しい食材と出会い、
豊かな食生活を創造してもらう、一つのきっかけになれば嬉しいです。

こどもたちの食を通した冒険は、まだまだ続く*