NEWSおしらせ

2023/05/21

【アートスクール】フォトレポート「『5月20日の音楽』をつくろう」江﨑文武 / 音楽家 (2023.5.20)

「音と音楽の違いはなんだろう?」
そんな問いかけから始まった音楽家の江崎文武さんによるアートスクール。

「音はありふれているけれど、音楽は人間しか作れないよね」と、
参加者の一人が早速核心をついた答えを答えてくれました。

まさにその通り。
音楽は、メロディー、リズム、ハーモニーが合わさって、
作曲者の「この音が気持ちが良いな」「この音が好きだな」という気持ちがあってできるもの、と江崎さん。
また、石をぶつける音や話し言葉など、一聴すると音楽に聴こえないかもしれない音も、
リズムやメロディーがつけば”音楽”になる、ということを、実際の音源を聴きながら学びます。

今回は、そんな身の回りに溢れる音を音楽にするために、
それぞれの”5月20日の音楽”を作ります。

事前にお家で録音してきた音や代官山ティーンズ・クリエイティブの館内で良い響きだと感じる音を
サンプラーのアプリを使って、集めていきます。
水の音やサイコロの音、ウィンカーの音や机を叩く音。
耳を澄ましながら、面白い音を探し、サンプラーで重ねると、
だんだんと”音楽”が出来上がってきました。

最後は今日作った曲の発表会。
小学生は感覚的に、中学生や大学生は構成を考えながら制作していたことが印象的でしたが、
それぞれのセンスが光る、クオリティの高い曲たちに江崎さんも驚かれていました。

楽器が弾け無くとも、デバイスやアプリを使って、誰でも音楽を作れる時代。
音楽を作るというと、難しいように感じるかもしれませんが、
これからは、絵を描くように気軽に作曲をして音楽に触れてほしいという
江崎さんの願いのもと実現した今回の講座。

講座を終えた参加者からのコメントに「音楽に正解はない」とあったように、
まさに、誰もが自由に自分らしく、音楽の表現を楽しむ時間となりました。

これからもぜひ、音楽を聴くだけでなく、作ることも楽しんでくださいね。