NEWSおしらせ

2023/04/22

【アートスクール】フォトレポート「形と模様であそぼう!絞り染め体験!」清水美於奈/絞り染め作家 (2023.4.22)

日本の伝統工芸「絞り染め」は
布の一部を絞って模様を出す染めの方法です。

絞り染めと聞くと、和風の模様をイメージしますが、
絞り染め作家の清水美於奈さんが作るのは
泡のようにぷくぷくとした軽やかな形状と、
しぼりの模様が美しい、唯一無二の絞り染め作品です。

今回は、美於奈さんが制作でも使われているというオーガンジーの布の中に、
さまざまな素材を入れて、自由な絞りを体験しました。

木製のボールや石、拾った貝殻や、ビーズ、おはじきなど
好きな素材を布で包み、紐で絞ります。
それらを染料の中へ入れ、乾かし、中の素材を外すと、
素材の形状はそのままに、紐で絞った部分以外が染まります。

ビー玉を連ならせて、ぶどうのような形にしたり、
木や石など異なる素材を組み合わせて、凹凸を作ったり
それぞれが面白いと思う形でどんどん絞っていきます。

Tシャツを持参した子は、手先の器用さに美於奈さんも驚かれるほど
綺麗な2色で染めることができました。

また、なんと今回の講座のために
ガラスのアートピースを制作し持参した参加者の方がいらっしゃり、
作品のコラボレーションが実現。
ガラスの曲線がそのまま、空気を含んだきめ細やかな素材に形状記憶され、
同じ形でも物質の違いが美しい、素晴らしい作品が出来上がりました。

小学1年生から大学生まで幅広い参加者でしたが、
皆で協力し合い、自然と交流が生まれていました。
伝統工芸を、現代に寄り添ったアプローチで制作されている美於奈さん。
参加者の方々にとって、
これからも、守られてきた伝統をわたしたちらしく、紡いでいくきっかけとなれば嬉しいです。