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【アートスクール】フォトレポート「てつがくをはじめよう」永井玲衣 / 哲学者 (2022.11.06)

本日は、哲学者・永井玲衣さんをお迎えして
「てつがくをはじめる」ワークショップを行いました。

哲学に興味あるという参加者もいれば、
お母さんが申し込んで、というお子さんもいらっしゃいましたが
小学生と中学生が入り混じる
世代を超えた哲学対話の時間が始まりました。

そもそも哲学とは?
世界のさまざまな不思議なことを、1つ1つ疑い、思考を深めていく作業とのことで
みんなが普段感じている、世界の不思議についてを自由に発言し、
永井さんがホワイトボードにまとめていきます。

さすが、哲学に興味がある参加者が多いだけあって、
積極的に次々と疑問が生まれ、
ホワイトボードいっぱいになったところで一旦終了し、
この中から、投票制で今日の議題を一つだけ選びました。

「正しくないことは、悪いことなのか?」
最年少参加者から出たこの議題で、
残り1時間「てつがく対話」が始まりました。

まずは、てつがく対話をする上でのルールについて永井さんから教わります。
・人の話をしっかり聞くこと、途中で遮らないこと
・誰かが言ってたから正しい、など人の言葉を引用しないこと
・「人それぞれ」としないこと

これらを守りながら、
途中で考えが変わってもいいし、わからなくなってもいいし
いいことを言おうとしなくていいという前提で
「正しくないことってそもそもなんだろう?」と永井さんが
問いを全員に投げかけてくださいました。

ルールを破ること?
迷惑をかけること?
罪悪感があること?

ぼんやりと思ったことを話していきます。

「生まれた時にある善悪の感覚があるからそれに外れたら悪いことなのかも。」

「傷つけようという意思があって傷つけることが、悪いことなんじゃないかな」

「正しくない価値観は、その歴史や社会で変化するけど、
悪いことというのは、絶対的で普遍的なことだと思う」

年齢も学校も異なる今日初めて出会ったこどもたちが、
大人がはっとするような良い気づきと思考がたくさんしていて
ただ驚かされました。
今日でた議題は、全部話してみたいから、
友達とやってみるね!と大満足で帰って行く子もいるほど。

「哲学」と聞くと、どこか難しそう、特別なもののように思われがちですが
自分自身のことや他者・身の回り・社会のことに疑問を持って思考をし、
人と対話しながら深めていくことなんだということを学びました。

自分だけかと思っていたことを、
同世代の人も同じような疑問を考えていたことが知れただけでもよかったという参加者もいて、
実りある時間を共有することができました。

参加くださったみなさんは、これらからもぜひ日々身の回りに興味と疑問を持って、
自分の考え・言葉で世の中を捉えていってほしいと思います。

2022.11.06