WORKSHOPミート・ザ・クリエイターズ

2025/5/21 wed. 16:00〜19:00

『みんなで「つまらない話」をする』

長沼航 / 俳優

このワークショップは「つまらない話をする」という名前です。

ふだん、友だちや先生、知らないだれかに話をするとき、「おもしろいことを言わなきゃ」とか、「いまどんなことを話したらほめられるんだろう」とか、いろんなことを考えてしまいます。
大人になるには、そういう力もたしかに大事です。

でも今回は、あえて「つまらない話」をしてみたい。
自分勝手に、ダラダラと、思いつくままにしゃべってみる。

好きな話をしてもいいんだけど、僕はみなさんの「通学路」についての話が聞きたいです。
たとえば——
「学校まで歩いてるとき、こんな電柱があるんだよ」とか、
「よく挨拶するおじさんがいて、いつも同じ服を着てる」とか。
そんな話を、ただしてみる。

みんなでオチのない話をして、「ふーん」と言って帰りましょう。
なんだかよくわかんない話も、あとでふと思い出すかもしれません。

*小学生以下のご利用は18:00までです。

長沼航 / 俳優

俳優。1998年生まれ。
散策者とヌトミックの2つの団体に所属しつつ、俳優の立場から演劇やダンス、現代美術などの幅広い領域で、パフォーマンスの創作・上演に関わっている。最近の企画に『即興と反復』(2022-)、『歳末』(2023)「「振る舞う会」のキッチンラリー」(2024-)、出演作に散策者『殖える』『グッとベター』(2024)、ヌトミック『何時までも果てしなく続く冒険』(2025)など。

Voice

講師からのメッセージ

いまは、誰でも発信できる時代です。
InstagramやTikTok、YouTube。
自分のことを伝えようと思えば、すぐに世界に届きます。

でも、そのぶん
「なにか特別なことをしなきゃ」って、プレッシャーを感じる人も多いんじゃないかな。

僕も演劇をやっている中で、そういう空気を感じることがあります。
歌って、踊って、SNSもバリバリやって、有名になっていく人がいる。
それはそれですごいし、素敵なことだと思います。

でも僕は、もっとふつうの人や、がんばりすぎない人のことも、ちゃんと見ていたい。
なんでもない毎日を過ごしている人にも、
その人だけのリズムや、ものの見え方や、つぶやきがあります。
それがそのまま、ちゃんと大事にされる場所がもっとあってもいい。

そうした場所を、みんながそれぞれ持てるような世界になったらいいなと思っています。