2025/11/01
【アートスクール】フォトレポート『季節を表わす料理、“吹き寄せすし” をつくろう』 西本かがり / 料理研究家(2025.11.1)
11月に入り少しずつ冷たい風を感じるようになりました。
これから葉が黄色やオレンジなどに色づく時期を経て、
木枯らしが吹くと、色づいた葉ははらはらと落ちて、地面には色とりどりの葉が吹き集められる様子を『吹き寄せ』と表現します。そんな情景を思い浮かべながら、今日は小さな季節の景色をおすしで表現してみました。
写真やお話で『吹き寄せ』というのはどんなことなのか見聞きし、イメージを膨らませ、先生が用意してくれた食材と型抜きでそれぞれの景色を作っていきます。
小さい葉っぱをたくさん作ったり、印象的な型をどんどん抜いたり、
お花やうさぎなどの型抜きも楽しくて、お友達と譲り合いながら抜いていくと、
バットの上には秋色が広がっていました。
みんながどんなものを作っているのか見てみたり、アイデアをもらったり
集中して黙々と手を動かしたり、作るペースも人それぞれです。
型抜きが終わったら、次は容器のなかに詰めたおすしを白いキャンバスに見立て、自分だけの、吹き寄せの風景を作ります。
いま作った葉っぱのカタチのお野菜をやさしくそっと乗せて描きます。
ウサギを目立つように置いたり、少し立体的に見えるように工夫したりしていました。
お野菜はにんじんやさつまいも、かぼちゃなどがメインですが、
さつまいもの皮や、かぼちゃの皮も色合いがいいアクセントになっています。
先生が作ってきてくれたしめじやごぼうも可愛く添えてみましたね。
同じ材料でも描くイメージが違うのでさまざまな『吹き寄せすし』の完成です!
お弁当のように仕立てたので蓋に『ふきよせごはん』と書く子もいました。
子どもたちのオリジナリティが溢れ、いろんな景色を見ることができました。
今年の紅葉を少し早めに感じることができる時間でしたね。
型を抜いた残りのお野菜の破片も先生がお味噌汁にしてくれました。
完成した吹き寄せすしと一緒に、ふーふーしながらいただきました。
もう少ししたら本物の『吹き寄せ』の景色と出会えるはず。
ぜひまた思い出して作って見てくださいね!



































